ハーレーという名のもとに

ハーレーのキャブレターのセッティングとは

下から見たハーレー

ハーレーは、走行性能の良さやパーツ交換によるオリジナリティの追求ができるという点が人気のひとつともされています。そのようなハーレーの快適な走行性能を維持し続けるためには、メンテナンスやセッティングといったことが欠かすことができません。パーツの劣化や体に合わせたパーツへの交換などを行うことによって、安全で快適な走行ができます。そのようなメンテナンス・セッティングのひとつとしてキャブのセッティングというものがあります。 キャブとは、キャブレターのことであり、エンジンと接続している非常に重要な装置です。

エンジンとは、燃料と空気を最適な割合で混ぜ合わせて燃焼させることによって、パワーを出すことができる仕組みであり、キャブレターは燃料であるガソリンと空気を混ぜ合わせてエンジンに送り込む装置のことを言います。 現代ではデジタルなインジェクターが主流となってきていますが、ハーレーではキャブレターも多いです。ガソリンと空気の割合は、ちょうどよい比率を保つ必要があり、この比率を決めることをセッティングといいます。濃すぎる場合には、加速にメリハリがつかなかったり、黒煙が吹き上がったり、あるいはプラグが黒く汚れてガソリン臭がするといった不具合が生じるでしょう。

下から見たハーレー

反対に薄すぎる場合には、低速走行時に車両が安定しないといったことに始まり、アイドリングが不安定になったり、アフターファイヤーを起こしたり、プラグが白く焼けるといった不具合を生じます。キャブのセッティングで基準となる比率は、空気が14.7でガソリンが1といった割合ですが、必ずしもこれで調子が良いというわけではありません。状態を見つつ、濃いのか、薄いのかを判断して調整していくことが必要となるでしょう。
セッティングは、メインジェットの番数の上げ下げのほか、ジェットニードルのクリップ段数の上げ下げ、そしてスロージェットの番数の上げ下げなどで行うことができます。

セッティングは車両ごとに最適な割合が決まっているわけではありません。トライ&エラーを繰り返し、地道にハーレーの様子を見ながらベストなセッティングを目指すことが必要です。